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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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この躍動感と爽快感,本年度No.1の鉄人登場 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あー待ち遠しかった。ようやく,この映画を紹介できる時期になった。試写を観てから公開まで3ヶ月以上も経っている。何でこんなに待たせるのだと配給会社を罵りつつ,早く書きたい気持ちを抑えていた。文句なく,筆者の今年のベスト1である。エンターテインメントとして極上の逸品だ。原作は「スパイダーマン」「X-メン」「超人ハルク」などと並ぶマーヴェル・コミックのヒーローだが,日本ではあまり知られていなかった。この映画の公開で知名度は一気にアップすることだろう。 |
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監督は,『ザスーラ』(05年12月号)のジョン・ファヴロー。俳優としては『恋愛適齢期』(03)『デアデビル』(03年4月号)
に出演しているが,この映画ではスターク社長の運転手役で登場している。どうやら,俳優よりも監督としての才能の方が上のようだ。主演はロバート・ダウニーJR.だが,最初スチル写真1枚を見た時はヒュー・ジャックマンかと思っていた。そーか,『ゾディアック』(2007年6月号)でジェイク・ギレンホールと事件を追っていたあのヒゲ面の記者だ。この富豪発明家の方がセクシーで,ぐっと魅力的だ。 助演陣は,美人秘書ペッパー・ポッツ役にグゥイネス・パルトロー,会社の幹部役員オブディア・ステイン役にジェフ・ブリッジス,気心知れた空軍中佐ローディ役にテレンス・ハワードというキャスティングである。中でも,ミス・ポッツのG・パルトローがとてもチャーミングだ。出世作『恋に落ちたシェイクスピア』(98)に勝るとも劣らない輝き方をしている。スターク社長ならずとも,この秘書に恋をしてしまいそうだ。スキンヘッドで登場するJ・ブリッジスは,『光の旅人/K-PAX』(02年4月号) 『シービスケット』(04年2月号) の善良な人物とはうって変わった役柄だが,存在感ある悪役を演じている。さすが,オスカー候補の常連だ。 アフガン脱出後の次なる見せ場は,トニー・スタークが自宅の工房で,パワードスーツを再設計し,アイアンマン用のスーツとして完成させるまでの過程だ(写真2)。15歳でMITに入学し,首席で卒業したという天才である。科学者でなく,天才エンジニアという設定が嬉しい。ちょっとレトロな感じの彼のラボに,最新設備が揃っている様子も洒落ている。美人秘書だけでなく,この工房も欲しくなってしまう。「PC画面とリンクしたホログラフィック・ディスプレイ」「音声会話で制御できるロボット・アーム」「視線入力によるビジュアルアイコンの制御とメニュー選択」「ジャービスと呼ばれるインタフェース・エージェント」等,しっかりとした技術考証の上,少し未来の挑戦課題まで含めて描いているなと感じる。こういう映画に魅せられて,理系志望の青少年が増えればいいなと思う。 |
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赤と金色のMark IIIの完成後は,世界の平和のため悪と闘う「アイアンマン」が登場する(写真3)。このスーパーヒーローは超能力者ではなく,武術で鍛えた運動能力もない。自ら開発したスーツの力だけでスーパーパワーを発揮するという点が,他のヒーローとは違うところだ。手から火を吹き,爆発の中から高くジャンプし,戦闘機に追われながら飛ぶシーン,クライマックスでのアイアンモンガーとの闘いなどは,言うまでもなく,CG/VFXの産物である。VFXの担当は老舗のILMで,パワードスーツのデザインと実物試作は,スタン・ウィンストン・スタジオの担当である。いい出来だ。 都市空間を飛翔する姿は,スパイダーマンやスーパーマンで見慣れたシーンのはずだが,何度観ても爽快だ。アイアンマンに変身する際の金属音も,スーツ表面の金属光沢も実に心地よい。これは『トランスフォーマー』(07年8月号) で磨いた技だろうか。CGと実物スーツの使い分けも,小道具やコンピュータ・モニタ画面のデザインも秀逸だ。さすがVFX界の老舗の味だと感じるシーンが次々に登場する。まさに匠の世界だ。 去る6月,『ターミネーター』(84)や『ジュラシック・パーク』(93)を手がけたスタン・ウィンストン氏が,骨髄腫のため亡くなった。享年63(満62歳)。若過ぎる死である。SIGGRAPH2008では,彼の追悼セッションが設けられ,本作品のクリップもいくつか上映された。筆者は,6年前にモナコでの会合で軽食をとりながら,同氏と歓談したことがある。ダンディな紳士だった。「俳優を志したが,売れなかったので,SFXに転じた」と語っていたのが印象に残っている。合掌。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分を一部差し替えています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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